Haller e(ハラーe)のしくみについて

ハラーeとはUSM Hallerをさらに拡張してくれる素晴らしいシステムですが中古市場ではほとんど見かけることがなく、どのような構造になっているか気になっている方も少なくないのではないでしょうか?
ここではハラーeの構造やしくみ、ハラーeによってできることなどを解説いたします。

Haller e(ハラーe)はUSM Hallerの中のシステムのひとつで、ボールやチューブ内に電気をとおすことで棚に照明機能をつけたり、USB充電ポートをつけたりすることができるといったものです。
よく勘違いしている方がいらっしゃるのですが、チューブ内にコードが入っているわけではありません。(そもそもそれだとボールの部分が通りません…)
ボールやチューブの中を直接電気が流れています。
このシステムによって、USM Hallerの高い拡張性、可変性は損なうことなく、必要な場所に照明機能をつけたりUSB充電ポートをつけたりすることが可能となっています。

では具体的にどのような構造になっているか、もう少し詳しく見てみましょう。

ハラーeのパーツの構造

では各パーツについて見ていきましょう。
通電するハラーe対応のボールは穴のまわりの黒いフチが目印。
いつものボールと同じように6箇所のねじ切りがあり、コネクタを接続することが可能です。
これに接続するコネクタも特殊な仕様で、通電を可能にするパーツがついたものとなっています。
このコネクタがチューブと接触することによってボール内を通電した電気がチューブへと流れることとなります。
そしてそのチューブもカートリッジを差し込むような穴が空いており、ここに用途に合わせたカートリッジを差し込むことで照明や充電ポートとして使うことができます。

カートリッジは3種類。e-lights、e-USB-Charger、e-Dummyとあり、e-lightsは照明、e-USB-ChargerはUSB充電、e-Dummyは使用しない箇所の蓋、といった役割です。
例えば棚に照明をつけたい場合だと棚上部の横にはしるチューブまで電気をひっぱりたいので、コードを接続したところからこの位置までハラーe対応のボールとコネクタ、チューブが必要になる、といった具合です。
このコードは足踏み式のペダルへとつながっていて、棚の足元に設置してON/OFFすることができます。
そしてそのコードはコンセントへとつながり、そこから棚に送電します。

このコードの先端は先がねじ切りでボールに接続されます。手回しだけでなく後ろから六角で回すこともできます。
コードはどのボールでも接続することは可能なので、照明をつけたい棚の上部の近くのボールにつけてもいいのですが、これだとコードが高い位置から見えてしまって不恰好です。
足元のボールにつけた方がコードが見えなくて綺麗なのですが、ただその場合はいくつものボール・チューブをハラーe仕様にして棚上部まで電気を届けないといけないため費用がけっこうかかってしまいます。
このあたりは予算と相談ですね。
また、ボールとチューブで通電させる仕様上、さまざまな長さのハラーe対応のチューブが必要になります。
基本的な長さのチューブはハラーe対応のものがあるので問題はないのですが、例えば10cmの短いチューブにはハラーe対応のものがありません。
なので棚のレイアウトによってはもしかすると通電させられない部分が出てくるかもしれません。

ハラーeの使い方

では構造がわかったところで、ハラーeをどんなふうに使うと便利かを例をあげて見てみましょう。
まずは定番ですが棚の各上部に照明を仕込む使い方。
棚に奥ゆきがある場合、奥のほうは暗くなりがちなので、明るく照らすことができます。
ハラーeの照明は調光も可能で光の色温度も種類があるためお気に入りの光の強さ、色味にカスタマイズすることもできます。
こういったところもUSM Hallerの哲学であるカスタム性の高さがよくあらわれていますね。
他にもクローゼットの上部に仕込むとショップの什器のような雰囲気にすることもできます。
また、天板をガラスにした棚に仕込んでアクセサリーのショーケースにしたり、全面ガラスフレームにするとお気に入りのコレクションをより際立たせることが可能です。
この可変性の高さを後づけ感が一切なくできる、というのは他に替えがきかない唯一無二のプロダクトといえるのではないでしょうか?
USB充電に関しても、もちろんスマホ充電で使用してもいいでしょうし、棚にスピーカーを置いてハラーeから給電すればコードが外に出てしまうことなく、棚の中で完結することができます。
照明器具などに給電して、棚を自由に彩ることもできそうです。

このように、USM Hallerの特長である拡張性、可変性の高さを現代のライフスタイルにうまく適応させたハラーeシステム。
発売から60年以上経ったUSM Hallerはさらなる進化を続けています。
秀逸なのは照明などはカートリッジ式になっているので、今後新しいカートリッジが発売されれば更なる拡張性が期待できるというところ。
これからもUSM Hallerの進化をたのしみに見守りたいと思います。


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